
トビ
帝国の町や野営地の上空で屍肉をあさる猛禽、紀元前6〜5世紀
ゲームでは: レベル1:建国者の墓、レベル2:槍持ち、レベル3:偽り、レベル4:基壇、レベル5:勅許状、レベル6:舟橋、レベル7:サルディス炎上、レベル8:マラトン湾、レベル9:運河、レベル10:熱き門、レベル11:終幕
トビは主に腐肉をあさって暮らす中型の猛禽で、近東や地中海一帯では、町や野営地、市場の上空でよく見かける鳥だった。アケメネス朝時代の史料は、これについて直接にはほとんど語っていない。この鳥について知られていることの大半は、ギリシアとエジプトの資料、および現在のこの種の習性から得られたものである。
ゲームでは: パサルガダエ、メンフィス、バガスターナ、パールサ、スーサ、イストロス、サルディス、マラトン、アトス、テルモピュライ、プラタイアの各ステージでは、上空を飛ぶ鳥としてトビが描かれている。背景にすぎず、ルールには一切関係しない。

町や野営地で屍肉をあさるもの
古代の記述ギリシアの著述家たちは、トビを人のそばで暮らす猛禽として知っていた。アリストテレスは動物に関する著作の中で、猛禽のひとつとしてトビを論じている。クロトビは今も近東、エジプト、ギリシアの町や市場、ごみ捨て場に群れ集まる。古代の鳥も同じように振る舞っていたと考えられる。
Aristotle, History of Animals

エジプト宗教におけるトビ
同時代の記録エジプトの美術と葬祭文書は、イシスとネフティスがトビの姿でオシリスを悼む様子を示している。ゲームがこの鳥を描いているメンフィスは、そうした図像が古くからなじみ深い土地だった。この結びつきは、ペルシア支配期に固有の事柄ではなく、さまざまな時代のエジプトの宗教史料に由来する。
R. H. Wilkinson, Reading Egyptian Art, 1992

猛禽と予兆
古代の記述ギリシアの著述家たちは、鳥の飛び方を神々からの兆しとみなし、猛禽も観察の対象に含まれていた。ヘロドトスは物語の中でいくつもの箇所に予兆を記している。ペルシア戦争でトビと確かに結びつく箇所はないため、ここでは主張しない。
Herodotus

ペルシア側史料の記述
同時代の記録王碑文やペルセポリスの行政粘土板は、知られる限り、トビには注意を払っていない。鳥はペルシアの美術や、王の狩猟と食卓には登場するが、証拠からはトビを他の猛禽と区別することはできない。ペルシア人がこの鳥に何か特別な意味を与えていたかどうかは不明である。
P. Briant, From Cyrus to Alexander, 2002

ゲームの各ステージ上空のトビ
古代の記述トビは広く分布する種で、現在もその生息域は近東、エジプト、エーゲ海一帯に及ぶ。人の近くで暮らす習性から、都市や野営地、建設現場の上空を飛ぶ鳥としてもっともらしい。だが、名の知られたどの戦いや建築の上をトビが飛んだと述べる古代の史料はない。
Aristotle, History of Animals
出典
- Aristotle, History of Animals
- Herodotus
- R. H. Wilkinson, Reading Egyptian Art, 1992
- P. Briant, From Cyrus to Alexander, 2002